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≪漆喰竈(かまど)ができるまで≫

漆喰竈は勇建工業の加村さんがお客様用に記念品として作成していた一合炊き竈をINAXの土のミュージアムで行われた“日本の白い壁”という企画展示に合わせ開発した固形燃料専用のかまどです。かまどの開発の目標として 愛知県の素材を使うこと、左官の技術を広めることができること、おいしいご飯が炊けることの3つを大きな柱として開発しました。この思いを引き継ぎこの鹿児島でも・漆喰を身近に感じてほしい・竈の良さをかんじてほしいと、九州では わたくし田畑工業 田畑が作らせてもらっています。

まずは竈ですが日本で扱われているかまどの中で1番相性の良かった、大阪の池永鉄工株式会社で販売されていた南部鉄器の工法で作った鋳物かまどを採用しました。固形燃料は30gを使い、かまどの高さはニチネンの固形燃料の炎の高さにかまどの高さを調整しました。一番苦労したのは火加減です。 そのまま炊くと高温になりおいしく炊けません。 空気の量を調整するため焚口の大きさを小さくし かまど上部に空気穴を4か所つけることでふっくら炊ける火加減を調整しました。

かまどは 愛知県の特産の三州瓦の本いぶし8寸平瓦に土と砂と藁を使い 日干しレン ガを積んで作っています。仕上げには厳選した海藻を炊いた糊と最高級の塩焼き石灰 厳選した麻スサを練り合わせて1か月以上寝かせた本漆喰を使っています。京練という技法で砂灰を塗り本漆喰と水捏ね漆喰を合わせたものを5mmの厚みで塗っていき 約5時間をかけ丁寧に鏝でこなして本焼き鏝にて仕上げています。左官屋さんでもこの程度まで仕上げることのできる左官職人は多くいません。この角度の違う大きな丸面が重なるところが左官職人の腕の見せ所です。内部にも漆喰を塗っているので火を入れるとまるで雪国のかまくらのような感じできれいですよ。少し照明を落として楽しんでみてください。

 

≪漆喰竈のおいしいご飯の炊き方≫

ご飯は1合(180cc)を用意してください。

普段のお米を炊くように洗い、水を切ってください。水は200cc(注1、新米は少なめ)を基本としてお好みで調整してください。

米の用意が出来たら かまどに火を入れます。市販されている固形燃料30gを竈の中央に置き、火をつけてください。十分に燃え始めたら米と水を入れたかまどを置いてください。(注2、ゆっくり燃えるように空気の量を調整しているので火が消えることがあるので気を付けてください)※1合につき燃料1個。

約30分で火が消えます。火が消えたら10分蒸らしてください。土壁の蓄熱で最高の状態に蒸らすことができます。(注3、蒸らさないと鋳物のかまどにご飯がくっつきます。注4、固形燃料は開封後少しずつ蒸発します27gをきると炊けない場合があるのでご注意ください。注5、風がある場所ではきれいに炊けない場合があるので火口に直接風が当たらないようにしてください)

しゃもじで軽く混ぜて香りを楽しまれたら口の中に入れてゆっくり噛んで見てください。口いっぱいにご飯のあま味が広がります。

この最高の状態を作っているのが鋳物のかまどです。鋳物のかまどと土でできた竃は昔から日本人が愛して使ってきた組み合わせです。同じ竈にアルミ釜に変えて炊いてみても同じ味は出ません。かといって鋳物釜だけで炊いてもこの味は出ません。鋳物のかまどから出る遠赤外線と土がもつ蓄熱が最高の状態を作ってくれるのだと思います。

 

≪漆喰竈(かまど)を楽しむ≫

漆喰竈は鋳物でできているので、釜飯もおいしく炊きあがります。私の家ではえのきを入れたごはんや豆や季節のもの 冷蔵庫に余ったものを入れて創作釜飯を楽しんでいます。ポイントは具を電子レンジにかけて入れることです。固形燃料の熱量に限界があるので 少し多めの具を入れるときは 電子レンジで温めて入れていただくときれいに炊き上がります。味付けは 塩昆布や そうめんだし 素材の味だけを楽しんむとか、お好みで創作釜飯を楽しんでください。手軽なのはそうめんだしですね。 少し薄い吸い物くらいに味付けするとおいしく炊けます。おこげも最高ですよ!

グリーンピース

えのきベーコン

鯛めし

 

漆喰竈(かまど) ラインナップ

※本漆喰を使い、京練り技法で1つ1つ丁寧に仕上げた漆喰竈です。

漆喰竈 【一合炊き】

価格はお問い合わせください。

漆喰竈 【三合炊き】

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※漆喰の最高級品『土佐漆喰』を職人の手で丁寧に磨き仕上げています。竈は本場南部の岩鋳製です。

土佐漆喰竈【一合炊き】

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土佐漆喰竈【三合炊き】

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※赤土佐漆喰仕上げもございます。

専用岡持ち(杉)

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※ ヒノキもございます。

手掛け敷き台

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その他・ご注文について ※只今、予約注文承っておりません。

何かわからないことがあれば(有)田畑工業 鹿児島営業所までご連絡を下さい。連絡先は099-294-1038です。
製品には全品検品をして出荷していますが、自然素材を使い手作りしているため一品一品違います。そのため不具合の出ることも予想されます。
購入後1か月未満のものに関しては新品との交換を承ります。
(有)田畑工業まで 着払いにてご返送下さい。後日、新しいものを送らせていただきます。
なお不明な点につきましては(有)田畑工業まで問い合わせください。

紹介サイト
http://www.kbc.co.jp/tv/asadesu/kyuyama/detail.html?id=9067

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